yokobuttonの不定期で競技プログラミングをするブログ

不定期で解けた競技プログラミングコンテストの問題を載せています。

完全グラフと全彩色予想③

3,辺彩色

  グラフGの隣接する辺が異なる色になるように、グラフGの各辺に色をつけることを、Gの辺彩色といい、k個の色が使われているとき、それをk-辺彩色という。グラフGに対して、k-辺彩色が存在するときGはk-辺彩色可能であるという。Gがk-辺彩色可能であるが(k-1)-辺彩色可能でないとき、kをGの辺染色数といいχ1(G)で表す。

 

  定理3・1

   完全グラフKpに対して、

    χ1(Kp)=p(pが奇数)、p-1(pが偶数)

   である。

   (証明)

    (1)pが偶数の場合、Kpは定理1・1より、p-1個の1-因子Fi(i=1、2、・・・、p-1)に分解できる。各因子Fiに色iを付ければ、Kpのp-1色による辺彩色が得られる。よって、χ1(Kp)≦p-1。一方、Kpの最大次数はp-1であるからχ1(Kp)≧p-1。したがって、χ1(Kp)=p-1となる。

    (2)pが奇数の場合、Kpのp頂点を正p角形の頂点になるように配置し、正p角形の境界上のp個の辺をp色で塗る。そして、正p角形の内部の各辺を、その辺と平行な位置にある境界上の辺と同じ色を塗る。このようにして、χ1(Kp)≦pを得る。次に、Kpの辺彩色においては同色の辺が隣接せず、1本の辺が2頂点と接続していることより、(p-1)/2本の辺以下しか同じ色をつけることができない。ところで、Kpの辺の本数はp(p-1)/2本であるから、χ1(Kp)≧pが得られる。よって、χ1(Kp)=pとなる。(証明終わり)